2019年2月27日 セラミックス専門家 江尻
このお客様はさやに原料を充填しているのですが、充填の際、原料をたくさん入れる目的で、プレスで圧縮しています。その振動の衝撃とプレス圧で割れを促進している状況です。お客様もそれを承知で使用しています。
しかし、さや寿命を延ばしてコストダウンしたいという思いもあります。
そこで、振動の衝撃とプレス圧に耐えられるように、強度を上げることにしました。
強度の高いセラミック材質はありますが、価格が上がります。
問題は価格アップ以上に寿命が延びるかです。
お客様にもご説明し、了解を得た上でテスト品(無料)を5個提出しました。
結果、価格は5割アップしましたが、寿命は6割アップしました。
さやの廃棄コスト、さやの交換コストも考慮すれば、十分にコストダウンになるということで採用になりました。
ライフコストでみますと、コストダウンになった良い例だと思います。
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