2019年2月27日 セラミックス専門家 江尻
お客様から「いつも同じ場所が割れるので、見てほしい」と言われました。
さやの真ん中の上からヒビが入るそうです。
割れたサヤを触ってみますとまだしっかり強度もあり、劣化は見られません。
よく観察してみましたが、反応による変形もありません。こういう場合はヒートショック(急冷した時に発生する、収縮応力による割れ)の可能性が高いです。
ヒートショックの割れ対策としては、さやの材質を熱膨張率の低い材質に代える必要があります。弊社のさやですと熱膨張率としては、0.1~0.6%(常温→1000℃の場合)ありますので、なるべく熱膨張率が低い材質を選ぶことです。
0.5%→0.2%の材質に変更したところ、割れは止まりました。
生産量を多くするためには、生産サイクルを短くしたいところですが、それに適した材質を選択しないと消耗が早くなります。
同じ場所が割れるということは、原因があります。
心あたりのある方は、プロにご相談ください!
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