2019年2月27日 セラミックス専門家 江尻
お客様から「さやの割れが早いので、見てほしい」と電話で言われました。
今までは、早く割れることはなかったそうです。さやの長辺方向だけにクラックが入るとのこと。
実際現場に行って割れたサヤを見せてもらいました。いくつか見ていると、中には砕けた割れ方をしているものもあります。
強度劣化はなく、反応による変形もない。ヒートショックにしては、割れ方がおかしい。「設備の不具合はないですか?」と訊いてみたところ、「設備は何も変えていないです」とのことでした。そこで、一緒に設備を見て周ることになりました。砕けたような割れも発生するということは、ガッシャンという衝撃を何かしら与えているか、一極集中で力が加わっているかのどちらかの場合が多いです。
チャッキング(さやを挟む箇所)を重点的に見ていくと、、、ありました。
チャッキング(さやを挟む箇所)のゴムパッドが磨り減って無くなり、鉄の部分がむき出しになり、鉄の部分でさやを挟んでいました。
お客様も納得です。設備は何も変更していなくても、メンテナンスは必要です。
割れの原因が分からない時は、プロにご相談ください。割れ方をみて、原因を推察していきます。
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